宮地真緒「妻が恋した夏」
妻・かおり(宮地真緒)を亡くしたサラリーマンの浩二(金子昇)は、妻が妊娠3ヶ月であったことを医者から告げられる。2人は仲は良かったが、いつの間にかセックスレスになっていたので、浩二の子供ではない。苛立ちと疑念を深めた浩二は、不倫相手の玲子(穂花)と再会する。玲子は浩二に、これまで秘密にしていた事実を打ち明ける。かつて浩二の子を宿した玲子に対し、かおりは子供だけは諦めてほしいと頼んだというのだ。一方で、そのことへの罪の意識と夫の裏切りに失望したかおりは、小学校時代の同級生・中村(河合龍之介)と偶然出会う。余命半年を宣告された中村は、かおりに「死にたくない」としがみつく。かおりは迷いながらも彼を受け入れるが……。
「妻が恋した夏」の解説
自分以外の子供を宿したまま亡くなった妻の足跡をたどる夫が、妻の心の内を見つけるヒューマンドラマ。監督・脚本は、「UNDERWATER LOVE おんなの河童」のいまおかしんじ。出演は、ドラマ『まんてん』の宮地真緒、「苦い蜜 消えたレコード」の金子昇、「リトルウィング 3月の子供たち」の河合龍之介。
愛の可能性を探る恋愛映画シリーズ第4弾。「つぐない 新宿ゴールデン街の女」のいまおかしんじが監督を務める。妊娠3カ月の妻を亡くした男。誰の子だったのか、湧き上がる問いに男は妻の足跡をたどる。浮かび上がる自分の知らない妻の別の顔。そして家計簿に走り書きされた、妻の心の内を知ることになる。
公開日 2014年10月11日
監督:いまおかしんじ
出演:宮地真緒 金子昇 河合龍之介 穂花 和泉ちぬ 五東由衣 広瀬彰勇 上田亮