新高恵子 さらば箱舟 村の地主、時任家の息子・大作は少年の頃、本家の柱時計を除く村中の時計を海岸に埋めた。以来、村の時間は時任家の本家が所有することになり、成長した大作は時任家の当主となった。いとこ同士である分家の捨吉とスエは互いに愛し合う仲だったが、スエの父は娘に貞操帯をつけ、スエはこれを取り外そうと懸命になる。一方、捨吉は人々に不能だと罵られ、懊悩を募らせる…。寺山修司の作家性が原作をも凌駕し、完成から公開まで2年を要した曰くつきの一大叙事詩。これが寺山修司の遺作となった。
思わず観たくなる傑作映画の作品情報
新高恵子 さらば箱舟 村の地主、時任家の息子・大作は少年の頃、本家の柱時計を除く村中の時計を海岸に埋めた。以来、村の時間は時任家の本家が所有することになり、成長した大作は時任家の当主となった。いとこ同士である分家の捨吉とスエは互いに愛し合う仲だったが、スエの父は娘に貞操帯をつけ、スエはこれを取り外そうと懸命になる。一方、捨吉は人々に不能だと罵られ、懊悩を募らせる…。寺山修司の作家性が原作をも凌駕し、完成から公開まで2年を要した曰くつきの一大叙事詩。これが寺山修司の遺作となった。